スケーラビリティとパフォーマンス
XenMobileインフラストラクチャの規模を理解することはXenMobileを展開し構成する方法を決定するうえで重要な役割を果たします。このトピックは、小規模から大規模なオンプレミスXenMobileエンタープライズ展開でパフォーマンスおよびスケーラビリティのインフラストラクチャ要件を判断するための、スケーラビリティテストのデータおよび手順で構成されています。
ここでスケーラビリティは、展開環境に既に登録されているデバイスが同時に展開に再接続する能力によって定義されています。
スケーラビリティは展開に登録されたデバイスの最大数として定義されます。
ログインレートは既存のデバイスが環境に再接続できる最大レートです。
このトピックのデータは、10,000~75,000デバイスの規模の展開でテストされた結果です。テストは、既知のワークロードを使用したモバイルデバイスで構成されています。
すべてのテストは、XenMobile Enterprise Editionで実行されました。
テストはCitrix Gateway 8200を使用して実行されました。同様の、またはそれ以上の容量を持つCitrix ADCアプライアンスの場合は、同様のまたはそれ以上のスケーラビリティおよびパフォーマンスを提供することが予想されます。
スケーラビリティテスト結果の要約は以下のとおりです。
最大75,000台のデバイスを展開する場合のスケーラビリティテストの結果の概要
ログインレート(既存ユーザーの再接続レート) - 1時間に最大9,375個のデバイス
使用される構成:
Citrix Gateway
MPX 8200
XenMobile Enterprise Editionのみです。
7ノードで構成されるXenMobile Serverクラスター
データベース:Microsoft SQL Server外部データベース
デバイスおよびハードウェア構成ごとのテスト結果
デバイス数 | 12,500 | 30,000 | 60,000 | 75,000 |
---|---|---|---|---|
1時間あたりの既存デバイスの再接続レート | 1,250 | 3,750 | 7,500 | 9,375 |
XenMobile Server – モード | スタンドアロン | クラスター | クラスター | クラスター |
XenMobile Server – クラスター | - | 3 | 5 | 7 |
XenMobile Server - 仮想アプライアンス | メモリー = 8 GB RAM、vCPUs = 4 | メモリー = 16 GB RAM、vCPUs = 6 | メモリー = 24 GB RAM、vCPUs = 8 | メモリー = 24 GB RAM、vCPUs = 8 |
Active Directory | メモリー = 4 GB RAM、vCPUs = 2 | メモリー = 8 GB RAM、vCPUs = 4 | メモリー = 16 GB RAM、 vCPUs = 4 | メモリー = 16 GB RAM、 vCPUs = 4 |
Microsoft SQL Server外部データベース | メモリー = 8 GB RAM、vCPUs = 4 | メモリー = 16 GB RAM、vCPUs = 8 | メモリー = 24 GB RAM、vCPUs = 16 | メモリー = 24 GB RAM、vCPUs = 16 |
スケーラビリティプロファイル
Active Directory構成 | 使用したプロファイル |
---|---|
ユーザー | 100,000 |
グループ | 200,000 |
入れ子構造のレベル | 5 |
XenMobile Serverの構成 | 合計 | ユーザーごと |
---|---|---|
ポリシー | 20 | 20 |
アプリ | 270 | 50 |
パブリックアプリ | 200 | 0 |
MDX | 50 | 30 |
WebおよびSaaS | 20 | 20 |
アクション | 50 | |
デリバリーグループ | 20 | |
デリバリーグループあたりのActive Directoryグループ | 10 | |
SQL | ||
データベースの数 | 1 |
デバイス接続およびアプリアクティビティ
これらのスケーラビリティテストでは、展開で登録されたデバイスが8時間の期間を通して再接続する能力のデータを収集しています。
テストは、デバイスがすべての関連セキュリティポリシーを取得できる再接続間隔をシミュレーションします。XenMobile Serverノードは、通常よりも高い負荷条件下に置かれます。以降の再接続では、変更されたポリシー、または新しいポリシーのみがiOSデバイスにプッシュされるため、XenMobile Serverノードの負荷は軽減されます。
テストに使用されるのは、50%がiOSデバイスで、残りの50%がAndroidデバイスです。
これらのテストでは、再接続するAndroidデバイスが、事前にGCM通知を受信しているものとします。
8時間のテスト間隔中、以下のアプリ関連のアクティビティが発生します。
Secure Hubが一度起動し、対象アプリ一覧を表示します
2つのSAML Webアプリが起動します
4つのMAMアプリがダウンロードされます
Secure Mailで使用する1つのSTAが生成されます
240のSTAチケットの検証は、マイクロVPN経由のSecure Mailの再接続イベントごとに、1つずつ実行されます。
リファレンスアーキテクチャ
スケーラビリティテストで使用される展開のリファレンスアーキテクチャについては、「オンプレミス展開のリファレンスアーキテクチャ」の「コアMAM+MDMリファレンスアーキテクチャ」を参照してください。
制限事項
このトピックのスケーラビリティテストの結果を検討するときに、以下に注意してください。
Windowsプラットフォームはテストしていません。
ポリシーのプッシュは、iOSおよびAndroidデバイスでテストされました。
各XenMobile Serverノードは最大12,000デバイスを同時にサポートします。